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ここまで長かったDurangoのレース
とうとう自分のスタートまで後3人になり、スタートゲートに入る。冬場はパトロールの待機所にでもなるのであろう小屋である。
前からきめてあった通りギアを上から4つめに合わせてあることを確認して、おもむろにゴーグルを掛ける。これを忘れてスタート寸前に思い出すともの凄くあせることになる。
前のレーサーが1人消え、2人消え、とうとう自分の出番。「5カウントしてから6つ目でスタート」といわれる。「10秒前」 「ピ・ピ・ピ・ピ・ピ ポーン」
イチ・ニ とふた漕ぎしてからバームに突っ込む。無理するな。スタート直後は気負いすぎてクラッシュしやすい。リズムに乗ることだけを考える。
最初の岩セクション。ついさっきここでこけてた奴がいる。スムーズにこなせた。2年前クラッシュした丸太。滑らかに越えた。左ターンしながら加速してゲレンデへ出る。
苦手のゲレンデセクションを無難にこなし、ドロップ2連続。イメージトレーニング通りにこなせる。3つめのドロップは閉じられているので迂回のロックセクションへ。
あまり練習が出来なかったこのセクション、練習よりはるかに速く、滑らかに通り抜ける。「スムーズ!」と観客が言っているのが聞こえる。そうだろう、そうだろう、乗ってる本人だってビックリした。
次の超急斜面は最後の練習でクラッシュしたセクション。無難にこなすように心に決めていた。「あせらずゆっくり慎重に」と心で何度も繰り返し、3本あるラインのうち、無難すぎず、リスクが高すぎない真中のラインに進入。
斜めに走る木の根を通りすぎたとき、「ズズ…」と前輪が滑る感触が手に走る。シマッタ!と思う間もなく、前輪がブレーキバンプに斜めに突っ込み、ハンドルバーを越えた体が空を舞う。
地面に叩きつけられながら頭をよぎるのは「バイク拾って走らなきゃ」。体を強く打ったダメージと焦りでパニックになりそうになる心を押さえつけ、出来るだけ冷静に2メーターほど下に転がっていたバイクを拾い上げるが、斜面が急すぎて乗ることが出来ない。
何とか乗れそうな場所にバイクを引きずって行って乗ろうとしたとき「ライダー!」の声。後ろのレーサーが追いついてしまった。危険なセクションなので10秒ほど待って先に行かせる。「Thanks」と言いながら通りすぎるレーサー。これで少なくとも30秒遅れ。ろくな結果が出ないのは確定だ。
もの凄くあせる自分と、レースを投げたくなる自分とを両方何とかなだめて、最後までイメージトレーニング通りこなしきることに集中する。砂だらけになったゴーグルの中を払って再スタート。
その直後のセクションは思ったとおりに乗れたし、ジャンプも最高にスムーズに決まったけれど、ゴーグルの中に入った砂で前がよく見えなくなり、上半身にも力が入らず途中で大失速。ゴール前のセクションでもう一人に抜かれてからゴール。
イメージどおりに乗れていただけにもの凄く悔しいが、これもレース。結果は結果だ。
2004年 Durango NCS 結果: エキスパートクラス(年齢別) 39人出走 29人完走中 26位
来年は… 走れねえかなぁ。
Posted by 岩 at 2004年09月22日 06:35 | トラックバック